2026.09.24
同じ月を見上げて|秋夕(チュソク)と日本のお月見に寄せる、秋の養生
明日(9月25日)は、一年で最も美しい月を愛でる「中秋の名月」がやってきます。
写真は今月の初旬、韓国の漢江(ハンガン)を訪れたときに出会った景色のひとつ。
水面に映る光と、優しく輝く大きな月、そして静かに寄り添ううさぎたちの姿が幻想的で、今でも深く心に残っています。
同じ旧暦8月15日の夜であっても、国が変わればその過ごし方や文化も少し異なります。
日本では、ススキやお団子を供え、澄み切った秋空に浮かぶ月を静かに愛でる「お月見」の風習が親しまれてきました。
一方、韓国では「秋夕(チュソク)」と呼ばれ、一年の中でも特に大切な一大名節です。親戚一同が集まり、秋の収穫に感謝を捧げながら、松の葉とともに蒸しあげる「松餅(ソンピョン)」というお餅を味わいます。
風習や食べるものは違っても、「季節の深まりと自然の恵みに感謝する」という温かな想いは、国を越えて共通しているのを感じます。
東洋医学において、月は「陰」の象徴です。
夏の活発なエネルギーが落ち着き、秋の深まりとともに私たちのからだもまた、静けさや巡りを蓄える「陰」の季節へとシフトしていきます。
秋夜の静寂の中でゆったりと月を眺める時間は、日常の忙しさで高ぶった「陽」を鎮め、心身の巡りを優しく整えてくれる素晴らしい養生でもあります。
文化の違いを愛しみながら、同じ夜空に浮かぶ月を見上げる。
そんなひとときが、あなたの心とからだに静かな整いをもたらしてくれますように。
今夜はぜひ温かいお茶を片手に、ご自身を優しく労わる時間をお過ごしください。
